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相場

【米穀なう相場】停滞状態に入った令和7年産スポット相場

 令和7年産米スポット相場が、停滞状態に入った。下げ止まったのではない。一部の、いわゆるB銘柄だけだが、下げ基調からジリ下げに移行しただけのことだ。A銘柄、いわゆる銘柄米は、60㎏20,000円の大台を割れず、動かなくなった。この背景には、令和8年産政府備蓄米の第2回買入入札の結果と、スポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)取引会の取引会の結果とが、明らかに影響している。


 令和8年産政府備蓄米の買入予定(上限)価格は、もちろん非公表だが、応札した複数の業者に対する聴き取り(落札・不落札)の結果、「60㎏20,500~20,590円」と推計できた。だが今の令和7年産米スポット相場は、その少し下の水準で動かなくなっている。
 何故か。相場に詳しい関係者によると、「肝心なのは予定価格ではなく、応札水準」なのだそうだ。

「予定価格はだいたい推計できたが、特に第2回入札での応札水準は、20,000円を割っている向きが多い。これが〝先行指標〟になるのだとすれば、令和8年産が20,000円を割った水準で買えるのに、いま令和7年産米を20,000円以上で調達するのは愚かなことだ。であれば、ただでさえ膨らんだままの在庫に悩まされているのだから、いずれ下がってから買っても遅くはない。そう考える業者が多かった結果なのではないか」

 この動きに拍車をかけたのが、クリスタルライス取引会だ。上場8,050.68tのうち、推計ながら成約は900t弱。成約率にして11%程度とみられる。成約数量の少なさは相変わらずで、上記のように考えた流通業者たちの行動の結果でしかない。影響したのは、むしろ上場数量のほうだ。前回より減った(▲16.3%)とはいえ、前年に比べれば遙かに多い(+167.6%)。
「なんだ、まだあるじゃないか、というわけだ。『これなら、いつでも買える』という安心感が、スポット取引を停滞させている原因だ」

 したがって今後の焦点は、(B銘柄ではなく)A銘柄が、「いつ20,000円を割ってくるか」。同じタイミングで在庫がある程度減っていれば、今度は〝買い〟が殺到することになる。では、それは一体いつなのか。これには二派の考え方がある。6月説と7月説だ。どちらにせよ、今月はもう動かないという点だけは共通している。

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