財務省が5月28日に公表した輸入通関実績によると、今年4月の外国産米(枠外)輸入量が3か月ぶりに増加していたことが分かった。4月の外国産米輸入量は、3,377t(前月比+64.8%、前年同月比▲50.6%)、5億1,637万7千円(前月比+59.9%、前年同月比▲41.9%)。増加とはいえ小幅にとどまった。
日本の米の場合、高い輸入関税(㎏341円)が設定されているため、国家貿易で入ってくるものを除けば、ほんの少量しか入って来ないのが通例だった。ところが国産米価格が高騰したことで、高い関税を払っても外国産米を仕入れたほうが安くあがる――そう算段した業者が複数いた模様で、昨年に入ってから倍々ゲームで枠外輸入量が急増してきた。しかしそれも、8月からは減少に転じていた。
精米の枠外輸入量(4月)
| \ | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 韓国 | 18t | 456万1千円 |
| 中国 | 5t | 131万7千円 |
| 台湾 | 140t | 2,310万9千円 |
| ベトナム | 152t | 2,131万3千円 |
| タイ | 230t | 2,941万1千円 |
| カンボジア | 18t | 209万5千円 |
| ミャンマー | 123t | 1,980万1千円 |
| インド | 345t | 6,208万8千円 |
| スリランカ | 54t | 1,050万4千円 |
| バングラデシュ | 5t | 118万0千円 |
| アメリカ | 2,279t | 3億3,941万6千円 |
| 計 | 3,369t | 5億1,540万4千円 |
輸入は船舶輸送が一般的なため、契約から着港まで2~3か月のタイムラグがある。随意契約による「安い」政府備蓄米の放出が5~6月だから、8月からの輸入減少は「枠外輸入米では割に合わない」と勘定した結果と考えれば符合する。
したがって「高い」国産新米の出回りが本格化し始めた9月に再び枠外輸入米の魅力が再燃、実際に入ってきた11月から再び枠外輸入量が増加に転じていたものの、年明け1月をピークに2か月連続で減少となっていた。
今年4月の輸入額を単純計算すると、精米を㎏494円で仕入れることが出来る水準だ。同じ4月の国内相対価格を税別・精米換算すると㎏574円。まだまだ〝お得な水準〟ではあるが、㎏100円程度の差額では「外国産米」のハンデは埋められないか。であるなら今後、枠外輸入は下火になっていくのが〝自然な流れ〟だが、一方で国内相対価格が上昇すれば、〝掌返し〟の可能性も否定できない。

