㈲伊勢屋(大分県玖珠郡玖珠町)が運営する米穀店(小売)「伊勢屋」は、食糧配給公団が廃止された2年後、昭和28年(1953)の創業というから、まず〝老舗〟といっていい米屋だ。その老舗米屋が今年6月27日(土)、店舗内に持ち帰り専門のおむすび屋「KUSUMUSUBI」をオープンする。
ただし販売するメニューは、「米屋の至福の塩むすび 味比べセット」(税込600円)、この一つだけ。具はない。「つや姫」、伊勢屋オリジナル、「ひとめぼれ」、3種の異なる米で握った塩むすびだけをセットにして売るのだという。もちろん巻くのではなく別添えで提供する海苔は、販売当日に店内で焼いた焼き海苔だし、つける塩は厳選のうえ高知産と新潟産をブレンドする。肝心な米は、品種ごと違えど、いずれも地元・玖珠産米で、当日精米、ガス釜で炊く。
消費期限は、商品を渡してから2時間以内。それもそのはずで、「KUSUMUSUBI」の営業時間は午前10~11時のわずか1時間だ。
三代目店主の江藤優さんは、5ツ星お米マイスター(日米連)とごはんソムリエ(日炊協)の資格を持つ。「お米の本当のおいしさを、最もシンプルな形で届けたい」との想いから、「塩むすびという原点回帰の形を選んだ」そうだ。
米屋が持ち帰りおむすび屋を併設するのは、結構ある話。だが「塩むすび専門」という潔さは、異彩を放つ。是非、成功して欲しい。それと、長く続いて欲しいものです。



