政府による外国産米の調達価格のうちアメリカ産が、令和8年度(2026)に入っても〝潮目が変わる〟ことなく、前年度を通した値動きの延長線上にあることが明らかになった。農林水産省の6月30日発表によるもの。一方、タイ産は、いきなり前年度を大きく水準で新年度の幕開けを迎えている。
我が国は米に高い関税をかけている代わり、国際協定で年間76万7千tの輸入義務が課せられている。実際の調達から輸送を担う商社を、農水省は入札(MA一般米入札)で選定する。この入札結果の発表から、外国産米の調達価格を算出できる。
この調達価格(加重平均)を60㎏あたりに単純換算すると、アメリカ産うるち精米中粒種は令和7年度(2025)、多少の上下動こそあれ、基本的には上げ基調で推移し、最終・第10回(3月6日実施、3月10日契約)は9,134円で着地していた。令和8年度(2026)に入って例年より2か月前倒した第1回(5月22日実施、5月26日契約)は9,580円と、前年度の延長線上にあって、上げ基調を継続していることが分かる。
一方、タイ産うるち精米長粒種は令和7年度、第1回(昨年6月30日実施、昨年7月4日契約)の3,766円から、最終・第10回の4,082円まで、ほとんど価格変動なく横這い傾向で推移していた。その差わずか316円。ところが令和8年度の第1回は、いきなり5,069円をつけてスタート、波乱含みの先行き展開を匂わせている。
それでも国産に比べれば、アメリカ産で3分の1、タイ産で6分の1の水準。ただし輸入した外国産米は、一部を除いて主食用としては国内に出回らない取り決めになっている。国内の販売先は、加工原材料用や飼料用に限られる。

