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相場

【米穀なう相場】備蓄米買戻しにスポット市場無反応の理由

 結果的に、ではあるが、注目されていた政府備蓄米の買戻しに対して、スポット相場はほとんど反応しなかった。現在、令和8年産米スポット相場が上げ基調にあるのは、単にスポット市場に「売れる末端価格」を形成できる安値玉が不足しているためだ。
 総体としては令和7年産米を中心にジャブジャブなのは周知の事実ではあるが、その令和7年産米は下げ基調にあったとはいえ、元値が高かったものだからスポット市場で売り唱えを下げるのも限界がある。ならばということで「確実に安い」令和8年産米に目が向くわけだが、絶対量が多いことは分かっていても、いわゆる商系業者に集荷する気がなく、JA系統にばかり玉が集まってしまっているため、肝心のスポット市場に流れてくる令和8年産米は不足気味なのである(JA系統がスポット市場に玉を流してくることは、ほとんどあり得ない)。加えて9月に入ってからの天候不順によって、主産地における令和8年産米の刈り遅れ、品質悪化が伝わってくる。この点、9月25日現在の作柄は本日(10月13日)午後4時に公表予定だが、少なくとも現段階だと勢い、スポット相場そのものは上げ基調にならざるを得ないわけだ。
 政府備蓄米の買戻しにスポット市場が反応しなかったのは、「令和7年産米21万t程度では焼け石に水」ということもあるが、「一発回答で全量落札」と聞かされても、その大半が全農だと分かっているから、「スポット市場とは無関係」といった姿勢になってしまうのも無理はない。ただ「令和7年産米21万t」は、当時の未契約数量を大きく上回っている。したがって全農を中心とした落札業者は、契約済み玉を相当量引き剥がしたはず。契約先の大手卸は高い高い相対価格を返金してもらった上に、持て余していた令和7年産在庫を処分できたのだから、「最大でも21万t程度」といえど、少しだけ息をつけたのは間違いない。逆に全農を中心とした落札業者は、かなりな損失を被っているはず。ところが今回に限って、政府備蓄米買戻し入札の落札単価が聞こえて来ないのである。
 その落札単価が、断片的かつ遅ればせながら、ようや...
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