農林水産省が2月28日に公表した令和6年産米の集荷・契約・販売数量(1月末現在)によると、政府米放出のきっかけとなった農協などの集荷数量の前年同月比減少幅が、▲21万tから▲23万tに拡大していたことが判明した。
「令和の米騒動」の反動による〝早喰い〟で、販売数量が前年同月を上回っている点もこれまでと同じ傾向だが、その前年同月比増加幅、言わば早喰い〝貯金〟が底を尽きかけている。昨年12月の+ 11.4%が、1月は+9.3%と、ついに1ケタ台に入ってしまった。
農水省が言うところの「流通の目詰まり」が解消に向かうか否か、政府米放出が奏功するか否かにかかっている。
