財務省が9月29日に公表した輸入通関実績によると、今年8月の外国産米(枠外)輸入量が続落、過去17か月の最低記録を更新していたことが分かった。8月の外国産米輸入量は、1,041t(前月比▲4.5%、前年同月比▲93.1%)、1億7,384万6千円(前月比▲11.6%、前年同月比▲91.1%)。折り返し地点を超えて2か月にして、ようやく累計輸入数量が2万tをわずかばかり超えた。
日本の米の場合、高い輸入関税(㎏341円)が設定されているため、国家貿易で入ってくるものを除けば、ほんの少量しか入って来ないのが通例だった。ところが国産米価格が高騰したことで、高い関税を払っても外国産米を仕入れたほうが安くあがる――そう算段した業者が複数いた模様で、昨年に入ってから倍々ゲームで枠外輸入量が急増してきた。しかしそれも「安い」政府備蓄米の放出に伴い、昨年7月をピークに急落。以降は低空飛行を続けていた。
精米の枠外輸入量(8月)
| \ | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 韓国 | 1t | 68万2千円 |
| 中国 | 6t | 158万8千円 |
| 台湾 | 26t | 424万9千円 |
| ベトナム | 51t | 704万5千円 |
| タイ | 153t | 1,372万8千円 |
| ミャンマー | 84t | 1,533万8千円 |
| インド | 374t | 6,830万6千円 |
| パキスタン | 82t | 1,671万3千円 |
| スリランカ | 92t | 1,720万2千円 |
| イタリア | 1t | 138万2千円 |
| アメリカ | 120t | 1,848万3千円 |
| ブラジル | 23t | 236万6千円 |
| 計 | 1,013t | 1億6,708万2千円 |
今年8月の輸入額を単純計算すると、精米を㎏506円で仕入れることが出来る水準だ。同じ8月の国内相対価格を税別・精米換算すると㎏541円。ほとんど差がない。少なくとも「ガイマイ」というハンデを考えると国産に軍配が上がろう。令和8年産新米に入ってからも国産米の安値が続いていることから、少なくとも年内は、枠外輸入による外国産米に出番はなさそうだ。

