令和6年産米は、やはり様々な段階に薄く広く在庫されていることが明らかになった。農林水産省が3月31日に公表した調査結果によるもの。それによると、1月末現在の前年同月比ベースで、生産者段階に+9万t、卸売業者段階に+3万t、小売業者、中食・外食業者段階に+7万t、消費者段階に+4万tが散っており、合算すると「+23万t」。〝行方不明〟数量とピタリ重なる。23万tから逆算したかのような傾向もなきにしもあらずではあるが、とりあえず〝散っている〟ことだけは明らかになった。今後は、これらをどう吐き出させるか、流通の〝目詰まり〟を解消させるか、が焦点になるものの、農林水産省の〝武器〟は政府米追加放出のチキンレースしか選択肢が残されていない。
