東洋ライス㈱(東京都中央区)の「金芽米」を妊婦が毎日喫食すると、妊娠中の体調不良が軽減し、新生児の体重が増加するとの〝効果〟が明らかになった。東洋ライスが設立した(公財)医食同源生薬研究財団(東京都中央区)が1月16日、実証試験の結果として公表したもの。
医食同源生薬研究財団は令和5年度(2023)から、大阪・泉大津市と「泉大津市マタニティ応援プロジェクト」を展開している。市内の妊産婦とその家族に、毎月最大10kgの「金芽米」を無償提供、出産予定日まで毎日喫食してもらい、母子への健康効果を検証したのが今回の公表。「①」と銘打った今回の検証結果レポートのなかで、以下2点の効果が明らかになったとしている。
1.妊娠中の体調不良(胃の張り、便秘、むくみ、冷え性など)が軽減
2.生まれた赤ちゃんの体重が、過去4年間(平成31年度~令和4年度)の各年度平均と比較して増加
医食同源生薬研究財団は、「妊産婦への体調改善効果だけでなく、赤ちゃんの出生時体重増加には大きな意義がある」と指摘。「出生児数が減少し、高齢出産率が増加傾向にある我が国の出産事情に鑑みても非常に重要」だとし、「今後の支援策の基盤に繋がる可能性がある」としている。
「金芽米」毎日喫食で妊婦の健康改善に効果あり
