米穀販売業者㈱ヤマタネ(東京都江東区)は6月9日、農業生産法人㈲アグリベース辻口(三重県東員町)の買収を発表した。同日の経営会議で決めたもので、同日付で株式譲渡契約書を締結している。昨年9月に設立した同じく農業生産法人の子会社㈱ブルーシード新潟(新潟県長岡市)が31株(51.7%)、ヤマタネが28株(46.7%)を取得する。取得価額は非公表。
アグリベース辻口は、平成14年(2002)4月設立、資本金3百万円。約100haの営農規模を誇る大規模生産法人で、米、麦、大豆のほか園芸作物など複合経営による通年の営農を実践。大型農業機械や自社ライスセンターなどの設備を駆使した効率的な生産を実現している。令和6年(2024)8月期決算は、売上高1億09百万円(+20%)、営業利益11百万円(前期は6百万円の営業損失)、経常利益13百万円(+1,200%)。
ヤマタネとしては、「中部以西での拠点構築による米ビジネスの拡大」をめざすほか、ブルーシード新潟で取り組んでいる「e-kakashi」などの農業IoTを活用した試験的な取組みをアグリベース辻口で展開することも検討しているという。
