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調査統計

令和5年度の搗精経費が過去最悪

 精米業者の令和5年度(2023)搗精経費が、過去最悪を記録していたことが分かった。(一社)日本精米工業会(東京都中央区)がこのほど公表した「大型精米工場実態調査」で明らかになったもの。
 それによると精米製品1tあたり搗精経費1万8,399円は7年連続増嵩、過去最悪にあたる。(精米工場の)操業率65%(+5ポイント)、精米本機操業率86%(+4ポイント)とも過去最高を記録したため、内訳として工場経費、事務費、事業費、いずれも大幅に増嵩した。糠など副産物収入も大幅に増加したものの、包装代の増嵩もあって、精米工場全体の合計経費も2年連続増嵩、過去最悪となった。
 原料玄米60㎏あたりでも同様の傾向で、搗精経費は5年連続増嵩、過去最悪、精米工場全体の合計経費は4年連続増嵩、過去最悪となっている。

精米製品1tあたり前年比度比増減率原料玄米60㎏あたり前年度比増減率内訳
搗精経費18,399円+2.6%989.28円+2.3%
工場経費4,787円▲3.5%257.78円▲3.9%電力料金、修繕費、
動力費、消耗品費
人件費7,212円+4.0%387.49円+3.8%人件費、手当、
退職引当金など
事務費2,247円+14.9%120.50円+14.4%厚生費、事務費、
租税公課
事業費4,153円+1.5%223.52円+1.3%保険料、金利、
賃借料、
建物償却費・
機械償却費・特別償却費
包装代5,632円+6.3%303.37円+5.8%
副産物
収入
3,261円+21.3%163.32円+12.3%糠など
合計工場経費20,770円+1.1%1,129.33円+1.9%
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