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施策・政策相場調査統計

外国産米の調達価格、アメリカ産続落もタイ産反発

 政府による外国産米の調達価格は、アメリカ産の続落を尻目に、タイ産が反発していたことが明らかになった。農林水産省の4月28日発表によるもの。
 我が国は米に高い関税をかけている代わり、国際協定で年間76万7千tの輸入義務が課せられている。実際の調達から輸送を担う商社を、農水省は入札(MA一般米入札)で選定する。この入札結果の発表から、外国産米の調達価格を算出できる。それによると調達価格(加重平均)を60㎏あたりに単純換算すると、アメリカ産は第10回入札(2月21日実施、3月3日契約)の7,554円(前回比▲190円)で今年度を終えた。ところがタイ産は第10回入札4,277円(▲85円)までは下落基調を続けていたものの、最終の第11回入札(3月14日実施、3月19日契約)で4,878円(+601円)と大きく反発している。
 それでも、国産に比べれば実に5分の1の水準。ただし輸入した外国産米は、一部を除いて主食用としては国内に出回らない取り決めになっている。国内の販売先は、加工原材料用や飼料用に限られる。

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