【㈱帝国データバンク発】広島のスーパーマーケット運営、三次フードセンター㈱(三次市、三田武志代表清算人)が去る6月9日、広島地裁三次支部から特別清算開始命令を受けていたことが判明した。資本金100万円、負債は推定10億円。
同社は昭和28年(1953)創業、昭和33年(1958)法人改組のスーパーマーケット運営業者。地元最大のスーパーマーケットを長らく運営するほか、病院や老健施設、学校、ホテルなどに青果物などの食料品の卸りも手がけ、昭和62年(1987)2月期には年売上高およそ36億3,800万円を計上していた。近時は、三次市内で「生鮮市場ベジタ店」のほか、「産直スーパーyotte-ne(旧:三次フードセンター三次店)」「フードオアシスみよし店」「中央病院店」の4店舗を、広島市内で産直スーパー・飲食店の「yotte-ne広島店」を1店舗それぞれ運営していた。
しかし、近年は市内中心部へ大型店の新設や、ドラッグストアの進出などがあって売上の減少が続き、令和6年(2024)2月期の年売上高は約13億3,000万円に落ち込み、赤字計上により債務超過の状態が続いていた。この間、鮮度の高い生鮮食品を扱う「朝市」を毎週開催し、全国各地の特産品を取り寄せて販売を行い、集客力の回復を図るとともに、扱い商品の見直し、仕入れコストの軽減などに努めていた。また、令和3年(2021)2月に閉店した「三次フードセンター三次店」を令和4年(2022)3月に「産直スーパーyotte-ne」としてリニューアルしていたが、年商近くにまで膨らんだ借入金の返済が重荷となっていたため、金融機関から返済条件の緩和を受けて経営再建に取り組んでいた。その後も取引先への支払い遅延が発生するなど資金繰りの悪化に歯止めがかからず、昨年3月27日に全店舗を閉鎖し、今年1月31日開催の株主総会の決議により解散していた。
なお、「生鮮市場ベジタ店」「フードオアシスみよし店」は同業者が引き継ぎ運営を継続している。また、関係会社の㈱三次フードセンター庄原店(広島県庄原市)、三次土地建物㈱(広島県三次市)、三次麦酒㈱(広島県三次市)の3社も、同日に特別清算開始命令を受けている。
広島・三次市の最大スーパーが特別清算、負債10億円
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