【㈱帝国データバンク発】新潟のバイオマスレジン製造㈱バイオマスレジン南魚沼(新潟県南魚沼市、資本金1億円)と、関係会社㈱バイオマスレジンエンジニアリング(新潟県南魚沼市、資本金1,000万円)が去る6月19日、東京地裁から特別清算開始命令を受けていたことが判明した。負債は、㈱バイオマスレジン南魚沼が債権者およそ11名に対し約8億7,391万9,313円、㈱バイオマスレジンエンジニアリングが債権者およそ4名に対し約1億556万3,855円、2社合計で約9億7,948万3,168円。
㈱バイオマスレジン南魚沼は平成26年(2014)設立。国産植物原料に安全性の高いプラスチックのポリオレフィゴンを加えて特殊技術で複合した「バイオマスレジン」の製造業者として、米由来の「ライスレジン」、木質の「ウッドレジン」、竹を素材にした「バンブーレジン」などバイオマスプラスチック原料の製造販売を手がけるほか、ゴミ袋や食器、箸などの成形品も製造販売していた。平成29年(2017)関連技術や営業権などを取得し、環境負荷の低い素材として評価を受け、令和6年(2024)5月期には年売上高およそ2億6,100万円を計上していた。
しかし、研究開発施設の整備に伴う多額の先行投資負担を抱えるなか、売上規模は採算ラインに届かず、収益基盤の確立が遅れていた。また、少量多品種の開発や設備維持に係るコスト負担も重く、継続的な赤字計上が続いていた。このため、令和6年(2024)7月に全事業を㈱ライスレジン(福島県双葉郡浪江町)に譲渡し、令和7年(2025)12月30日株主総会の決議により解散していた。
㈱バイオマスレジンエンジニアリングは、令和元年(2019)設立。プラスチック樹脂原料の製造装置などの設計・開発製造、メンテナンスなどを目的としていたが、令和7年(2025)12月30日株主総会の決議により解散していた。
なお、かつての親会社である㈱バイオマスレジンホールディングス(東京都千代田区)は去る7月6日、自社サイト上にコメントを発表。関連会社にあたる㈱ライスレジンに米のバイオマスプラスチックを含む全事業を譲渡済みであることを理由に、「㈱バイオマスレジンマーケティングは現在両社とは資本関係がなく、通常通り事業を行っており、今後も継続してまいります」と、わざわざ指摘している。
