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調査統計

カレーライス物価一点、「当面下落が続く」

 帝国データバンクが7月10日に公表した今年5月の「カレーライス物価」は、前年同月比+12円の1食361円となった。値上がり幅が10円台となったのは、「令和の米騒動」が本格化する前の令和6年(2024)以来およそ2年ぶりのこと。また前月比は▲3円で、当初予想を覆して下落に転じている。このため前月までとは一転、「当面下落が続く」とした。

 ここまでカレーライス物価を強く押し上げてきた「米(ライス)」は、今や「急激に値下がりしている」。他方で、「ジャガイモやタマネギなど主要な野菜類は、徐々に入荷数が増加したことで急激な値上がりこそ落ち着いたものの、依然として高値が続く」。また「畜肉価格でも、円安による生産コスト高や輸入コストの上昇といった背景もあり、価格は高止まりが続いている」。以上の結果、「肉類や野菜などの価格高騰分を米の値下がり分が吸収する形で、カレーライス物価全体は値下がり傾向に転じた」と説明している。

 総務省の小売物価統計は、毎月1回、全国都市別の公表が基本だが、その約1週間前に、東京都区部のみ先行して公表される。6月の小売物価統計(東京都区部のみ)はすでに公表されている(既報)ことから、帝国データバンクは6月の「カレーライス物価」を予想している。それによると「1食あたり平均352円前後で推移する見通し」とした。前月比▲9円で、昨年9月以来の低水準にあたる。前年同月比+5円で、この通り推移すれば令和5年(2023)以来およそ3年ぶりで値上げ幅が1円台に圧縮されることになる。このため帝国データバンクでは、「米価高騰と野菜高が押し上げた『第二次カレーショック』前の水準に戻りつつある」と指摘している。その上で今後、「当面下落が続く」との見通しも。

 「カレーライス物価」は、総務省の小売物価統計調査結果から、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)にまとめた「カレーライス1食あたりのトータルコスト」を示すもの。
 ただ昨今の物価高騰から、例えばライス(米)をコシヒカリからブレンド米に変えるなど、節約志向が高まっている。また肉も、輸入牛肉だけでなく、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなど、メニュー・素材の多様化が進んでいる。これら多様化を反映した物価動向の要望が多いことから、帝国データバンクでは昨年11月から「カレーライス物価」の算定方法を改めた。今回の発表も、この改定後の算定方法に基づいている。

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