全米工(全国米穀工業協同組合、東京都千代田区)が7月23日、都内で開いた東日本・情報交換会で、令和7年産、8年産とも先安感を指摘する声が多数あがった。
(北海道) 大口の売り先が決まるなど、7月に入ってようやく動き出してきた印象。北海道では、大手はジャブジャブなのだろうが、中小は割と在庫消化できている。
(秋田) 令和8年産が安値なのは結構だが、すると古米になる7年産は(価格的に)下をくぐらなければならず、差損が怖い。どうしたものか。
(山形) 全農が量販店で格安販売しているものだから、民間が困っている。60kg15,000円は〝壁〟にならない。先の話ではあるが、来年4月から消費税が1%になると、差の7ポイントをどうにかしてくれる措置でも出来ない限り、引取時期によって期中で仕入差が生じてしまう。そこまで考えると複数年契約以前に、ロングの契約にも尻込みしかねない。
(茨城A) 千葉の夷隅で今日(7月23日)鎌が入った(収穫が始まった)と聞いた。茨城もそうだが、関東の(令和8年産)早場は(平年比)1週間ほど早い生育進度。
(茨城B) 地元農家から、(令和8年産)あきたこまちをお盆前に刈り取ることも可能と言われたが、まだ概算金も決まっていないので、お盆後にしてくれないかとお願いしておいた。先日、令和7年産の未検査コシヒカリ(丸米)を60kg12,000円で仕入れた。古米になったら4ケタ(10,000円を割る)になると思う。
(茨城C) 令和8年産を「今年は買わない(仕入れない)」米屋も出はじめてきた。農家の危機感も、ようやく出はじめてきつつある。全農県本部から、令和8年産米の品種不問・4年契約で、最低20,000円(税込・相対)の打診があり、6月末で締め切られたが、果たしてどれくらい契約が積み上がったものか。キャンセル不可が前提だそうだから、マトモな感覚の業者なら契約するはずないが…。単協すら「今年は新規の農家からは買わないかもしれない」とアナウンスがあった。集まりすぎを警戒しているものか。
(新潟A) 大手卸が(令和7年産の)投げ売りを始めた話も聴く。令和8年産は、概算金ベースでは買えないし、(一括契約ではなく)分割購入しかできない。今までの買い方でなくなるのは間違いない。営農計画は6月末で締め切られたが、8月末まで変更可能。むしろ加工用米のほうが売り得だと農家には伝えている。複数の米菓や味噌メーカーから「令和8年産が安くなるなら、MAから国産に回帰する」との声を聴いている。
(新潟B) 県本部の動きが全く分からない。60kg20,000円の最低保証の話は消えてしまった。収入保険の関係から、18,000円が基準になると単協は考えているのではないか。これより下がれば外米が再び動き出す。下げすぎないのが肝要だ。
(石川) 令和8年産米は(平年より生育が)早い。お盆明けには刈り取りが始まりそうな勢い。しかし、この時点だと概算金が決まっていないので、買えない。「安くてもいいから買ってくれ」と言ってくる農家は多いが、たぶん彼らの言う「安く」は、そこまで安くないはず。
(岡山) 県内同業者から「概算金(水準)では買わない、買えない」と聞かされた。これは高知の話だが、(コシヒカリの)概算金が60kg14,000円と出た。相対価格は20,180円。さっきの「概算金で買えない」〝セオリー〟からすると、ある業者から、実額は言えないが「相対と概算金の間くらいで御社に渡すか」と言われた。なら買わないよ、と思っているが。
