【㈱帝国データバンク発】都内の高級海苔弁専門店㈱いちのや(旧商号㈱本塁打、中央区日本橋小伝馬町)が去る9月30日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。負債は現在調査中。
同社は、高級海苔弁当店「いちのや」の店舗運営を目的に、令和3年(2021)設立。「海苔弁いちのや」は、「海苔弁」や「季節の海苔弁」などを提供し、定番の「海苔弁」は2枚の瀬戸内海産の海苔にはさまれた米の上に磯辺揚げ、白身魚フライ、焼とりもも肉、きんぴら、野沢菜など)が敷き詰められ、芸能人に人気のロケ弁としてTV番組などで多数紹介されていた。また、令和6年(2024)6月に開催された「第1回 日本ロケ弁大賞」で金賞を受賞するなど人気を博し、直営店、フランチャイズ店合わせて28店舗を出店していた令和6年(2024)5月期には年売上高およそ6億4,100万円を計上していた。
しかしこの間、出店に伴う資金負担や仕入れ価格および人件費の高騰、他店との競合激化などで資金繰りが徐々に悪化。取引先への支払いが滞り、一部は訴訟に発展するなかで、令和6年(2024)9月から米穀卸業者㈱むらせ(神奈川県横須賀市)の傘下となっていた。経営体制を一新して経営の効率化を進めたものの、不採算店舗の閉鎖などで令和7年(2025)5月期の年売上高は約6億1,400万円に減少。店舗閉鎖に伴う費用計上や物価高の影響で赤字が続き債務超過に転落するなか、令和8年(2026)7月31日に主力の靖国通り本店を閉店したことで動向が注目されていた。
都内の高級海苔弁専門店に破産手続き開始決定
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