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施策・政策需給

令和6年産の1等米比率回復も、前年下回る「検査」数量

 農林水産省の発表によると、令和6年産米の1等比率は回復したにもかかわらず、農産物検査の受検数量は、通称「令和の米騒動」を引き起こした令和5年産の同時期をすら下回っていることが分かった。
 農林水産省が昨年12月27日付で公表した令和6年産米の農産物検査結果で明らかになったもの。それによると、昨年11月末現在の水稲うるち玄米検査数量は前年同期比▲3万123t(▲0.8%)の360万7,805tで、1等比率は76.1%だった。前年同期は61.2%だったから、令和4年産同時期の78.7%並みまで回復したことになる。
 農産物検査は、主に整粒歩合を確認するもので、必ずしも品質を確認するものではなく、安全性に関する項目も含まれていない。したがって「1等」とは良品質を指すのではなく、主に整粒歩合の高さ、それも「70%以上」を示すものに過ぎない。実際は選別によって「整粒歩合ほぼ100%」の米が流通するため、農産物検査によって2等以下に「格付」された米も、最終製品としては区別されない。ただし歩留まりは低下する。
 だが最終的に毎年6割強という高い受検率を誇っているのは、受検によって産地・品種銘柄名の表示を担保できるためだ。

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