昨年11月の米糠流通量が3か月ぶりに前月を下回り、2年2か月ぶりに前年同月比マイナスとなった。農林水産省が昨年12月26日に公表した油糧生産実績調査結果によるもの。それによると昨年11月の搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量は3万2,662tで、1年4か月連続で3万t台という高い水準を維持している。しかし前月比は▲8.5%で、3か月ぶりのマイナス。前年同月比も▲2.4%で、令和4年(2022)9月以来、2年2か月ぶりのマイナスとなった。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
