農林水産省は9月30日、令和8年産米の8月末現在農産物検査結果を発表した。それによると水稲うるち玄米検査数量は前年同期比▲9,578t(▲3.3%)の28万0,958tで、1等米比率は65.9%だった。前年同期は66.5%だったから、令和6年産ほど高温障害の影響を受けてはいないものの、過去10年で下から2番目の水準。ただし、これはあくまで〝8月末現在〟の数値。9月に入ってから台風が連続し、長雨が続いたため、ここから検査数量にせよ1等米比率にせよ急降下する可能性は十分にある。
農産物検査は、主に整粒歩合を確認するもので、必ずしも品質を確認するものではなく、安全性に関する項目も含まれていない。したがって「1等」とは良品質を指すのではなく、主に整粒歩合の高さ、それも「70%以上」を示すものに過ぎない。実際は選別によって「整粒歩合ほぼ100%」の米が流通するため、農産物検査によって2等以下に「格付」された米も、最終製品としては区別されない。ただし歩留まりは低下する。だが最終的に毎年6割強という高い受検率(主食用米収穫量に占める検査数量の割合)を誇っているのは、受検によって産地・品種銘柄名の表示を担保できるためだ。

