農林水産省は3月14日の審議会に、令和12年(2030)の数値目標を示した。基本法改正後初の食料・農業・農村基本計画(案)を示したもの。それによると「米」では、これまでの減産計画から一転、増産目標を打ち出している。国内消費は引き続き減少を見込むものの、輸出を9倍に引き上げる。ただし政府米在庫(備蓄水準)については現在の「100万t」を記すこともせず、「需給見通しの在り方とともに、今後検討していく」として〝棚上げ〟した。
\ | 令和5年 (2023) | 令和12年 (2030) |
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米の国内消費仕向量 | 824万t | 777万t |
(1人・1年あたり) | 51.1㎏ | 50.6㎏ |
米の生産量 | 791万t | 818万t |
米の輸出量 | 4.4万玄米t | 39.6万玄米t |
米の10aあたり収量 | 535㎏ | 570㎏ |
稲の作付面積 | 148万ha | 144万ha |
カロリーベース食料自給率 | 38% | 45% |
農地面積 | 427万ha | 412万ha |
60㎏あたり米の生産コスト | 15,944円 | 13,000円 |