【㈱帝国データバンク発】兵庫の酒粕販売業者㈱たんばや(神戸市、丹羽政彦代表)が2月2日までに事業を停止、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。資本金2,800万円、負債は現在調査中ながら、推定およそ2億5,000万円。
同社は昭和32年(1957)に酒米を販売していた家業から酒粕の卸売部門を分離する形で創業、昭和41年(1966)に㈱たんばや商店の商号で法人改組した(平成元年《1989》現商号に変更)。灘五郷の清酒メーカーたんばや本店との長年にわたる取引により、日本酒の製造工程で発生する酒副産物を仕入れ、酒粕を主体に酒糠や漬物類、甘酒、おしるこなどに加工して販売。全国の農協や大手コーペラティブ・チェーン、漬物メーカー、水産品加工業者など幅広く販路を構築し、酒粕の扱いでは関西でもトップクラスの位置づけで、平成18年(2006)4月期には年売上高およそ5億9,000万円を計上していた。
しかし、その後は若年層の日本酒離れや食文化の多様化などにより、酒粕の家庭消費が大きく減少。さらにコロナ禍では和食料理店や旅館の営業自粛により業務用の需要も低迷していた。慢性的な赤字計上により債務超過に陥るなど厳しい資金繰りを強いられるなか、以降も売上は回復せず、令和7年(2025)4月期の年売上高は約7,200万円にダウン。販管費削減などで凌いでいたが、資金繰りが限界に達したため事業の継続を断念した。
兵庫の酒粕販売業者が自己破産へ、負債2億5千万円
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