米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は5月7日、令和7年産米の4月下期(16~末日)主要2銘柄の取引価格を公表した。それによると、20,650~20,680円の狭い幅に向かって一斉下落している。
| 4月下期のクリスタルライス取引価格 (関東着値、1等、包装代込み、税抜き) | ||
|---|---|---|
| 青森まっしぐら | 20,650円 | 4月上期比▲594円 |
| 関東コシヒカリ | 20,680円 | 3月上期比▲1,984円 |
4月下期というと、14日の令和8年産政府備蓄米・第1回買入入札を経て、買入予定価格(上限価格)の感触が得られた時期。だとすると、もう一段階の小幅下げが予想できる。
だからといって、この間の取引が旺盛だったわけではない。それが証拠に、取引数量の多寡に応じて変動するCR公表銘柄数は、今回わずか2銘柄。「先行指標」が明らかになっても、現に受け容れる側の倉庫が一杯では、仕入れようがないということか。
我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても相対価格から乖離する傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている(あるいは押し下げている)」といった邪推を受けやすい存在でもある。
上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。

