農林水産省は10月28日、主食用輸入米の入札(WTO-SBS入札)を実施、提示数量2万5,000tを大きく下回る1万6,266tの応札が入り、落札も1万5,946tにとどまった。落札率63.8%にあたる。応札数量が提示数量を下回ったのは2回連続。国産米価の下落に伴う急速な外国産米人気の凋落が続いているものとみられる。
WTO(世界貿易機関)協定によって日本に課されている無税の義務輸入枠、MA(ミニマム・アクセス)米は年間76万7千t。これらの大半は加工用や飼料用、あるいは援助用など、国内で消費する主食用としては仕向けられない。唯一主食用として輸入できる枠は年10万tだけで、SBS(売買同時入札方式)で輸入する。
SBSは、輸入してくる商社が売り渡す価格と、卸売業者が買い受ける価格を、ペアを組んで同時に応札する仕組み。国の側から言うと、商社から買い入れる価格と、卸に売り渡す価格、と表現できる。この買入価格と売渡価格との差益(マークアップ)が国の収入になり、このマークアップが大きい順に落札される。ただし非公表の予定価格が設定されており、買入価格の下限と売渡価格の上限の幅に、売り・買いともおさまっていることが前提だ。またマークアップにも㎏292円の上限がある。
今回の落札結果では当然、落札価格はいずれも前回(9月25日)を下回った。一般米枠の平均落札価格は、買入(商社売り)㎏181.4円(前回比▲20.0円)、売渡(卸購入)㎏242.9円(▲20.2円)で、マークアップ平均㎏61.5円(▲0.2円)。

