全米輸(《一社》全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会、東京都中央区)の木村良理事長は4月13日、鈴木憲和農相に要請書を手渡した。輸出用米(新市場開拓用米)の作付が着実に増加するよう、必要な政策的対応を講じるよう求めたもの。

要請書
農林水産大臣 鈴木憲和 殿
令和8年4月13日
一般社団法人
全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会
代表理事 木村良
拝啓
平素より米・米加工品の輸出拡大に向け、官民一体となった取組の推進にご尽力いただき、深く敬意を表します。
当協議会は、会員事業者等と連携し、オールジャパン体制で米・米加工品の輸出促進に取り組んでまいりました。政府が掲げる2030年の輸出目標である35.3万トン、922億円の達成に向け、官民一体となった取組のもと、輸出実績は着実に伸長しております。
しかしながら、足元では米価の高騰等を背景に、輸出用米の供給不足が顕在化しております。現場からは、「開拓した販路に対し供給が追いつかない」、「既存契約が履行できず、他国産米へ切り替えられた」といった切実な声が相次いでいます。これは一時的な需給の問題にとどまらず、これまで築いてきた信頼と商流を損ないかねない深刻な事態です。一度失われた商流の回復は容易ではなく、国際市場における競争力低下に直結しかねません。
これまでの輸出量の伸びを踏まえると、令和8年には約7~9万トンの需要が見込まれますが、貴省が発表した令和8年1月末時点の作付意向では、新市場開拓用米の作付は前年並みの水準である0.9万ha、4.9万トン程度にとどまり、拡大する海外需要の見込みに対して約2~4万トン不足することが予想されます。現在、輸出拡大の制約は供給にあるとも言え、供給体制の強化こそが喫緊の課題となっています。
政府が掲げる目標の達成に向けても、輸出用米を安定的かつ十分に確保する体制の構築が不可欠です。需要が着実に拡大している今こそ、これに応える供給基盤を後押ししていただくことが重要です。
つきましては、輸出用米の作付けが着実に増加するよう、必要な政策的対応を講じていただきますよう、切にお願い申し上げます。
敬具
