農林水産省が4月30日に公表した令和7年産米の集荷・契約・販売数量(今年3月末現在)によると、引き続き集荷数量と契約数量は前年比プラスを維持したものの、販売数量は前年比マイナスのままだったことが分かった。つまり高い概算金(一次集荷価格)のお陰で前年より集まり、その高い水準のまま契約を進めざるを得ないものの、高いがゆえ一向に捌けていない状況が続いている。
ただ契約数量の前年比増加率は、生産量の増加率(1.70㎜篩目幅で+15.5%、1.80~1.90㎜篩目幅+9.7%)を大きく下回っており、このため実数が前年を上回っているとはいえ、契約の進捗率となると前年を下回ったまま。販売の進捗率は、当然ながら常に前年を下回る状態が続いている。
民間在庫は出荷+販売で277万t(+97万t)。やっと300万tラインを下回ることには成功したものの、前年の同時期200万tラインを割っていたことを思えば、「まだまだ」の感がある。放出された政府備蓄米の在庫は合算しても500tを下回ったとみられることから、残された在庫は高値玉ばかり。ますます「捌けない」状況に加速度がつきそうだ。このままいけば今年6月末在庫は、先に示された「221~234万t」の幅におさまりそうだが、「当たった」と喜ぶのは官僚だけにとどまるものとみられる。


