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調査統計

カレーライス物価3か月ぶり反転上昇、米価安を具材高が相殺

 帝国データバンクが6月10日に公表した今年4月の「カレーライス物価」は、前年同月比+21円の1食364円となった。この値上がり幅は過去1年で最小。ただ前月比+2円は、3か月ぶりの上昇にあたり、3月を底に再び反転上昇に転じた恰好だ。このため「全体としては当面の間、値上がり基調が続く」とみている。

 ここまでカレーライス物価を強く押し上げてきた「米(ライス)」は、「政府備蓄米放出のほか、令和7年産米の流通で需給も徐々に落ちついている」。ところが他方で、「ジャガイモやタマネギなど主要な野菜類では、徐々に入荷数が増加したことで急激な値上がりは落ち着いたものの、依然として高値が続いた」のに加え、「畜肉価格は値上がりが続き、豚肉は海外産の輸入量減少で、鶏肉は円安による生産コスト高や輸入価格の高騰、牛豚肉より比較的安価で消費が集中するなどの背景もあり、価格の高止まりが鮮明となった」と指摘。結果的に「具材高が米価安による値下げ効果を相殺し、カレーライス物価全体は再び上昇へと転じた」と表現している。

 5月のカレーライス物価は「366円前後で推移する見通し」で、今後も「暑さによる生育遅れなどから豚肉などの価格上昇が見込まれ、夏場にかけて肉・野菜類ともに大幅な値上がり局面に直面する可能性もあり、全体としては当面の間、値上がり基調が続くとみられる」とした。

 「カレーライス物価」は、総務省の小売物価統計調査結果から、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)にまとめた「カレーライス1食あたりのトータルコスト」を示すもの。
 ただ昨今の物価高騰から、例えばライス(米)をコシヒカリからブレンド米に変えるなど、節約志向が高まっている。また肉も、輸入牛肉だけでなく、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなど、メニュー・素材の多様化が進んでいる。これら多様化を反映した物価動向の要望が多いことから、帝国データバンクでは昨年11月から「カレーライス物価」の算定方法を改めた。今回の発表も、この改定後の算定方法に基づいている。

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