全米工(全国米穀工業協同組合、東京都千代田区)が10月8日、福岡市内で開いた西日本取引会における成約数量が明らかになった。それによると、提示13件605.50tに対し、成約2件122.00t、成約率20%と、さすがに前回(9/10、78.30t)よりは上回ったものの、低空飛行が続く結果となった。
成約玉の内訳をみても、令和8年産新潟上白米20.00t(提示全量)着値㎏200円と、令和8年産国産中米(玄米)102.00t(提示全量)着値60㎏10,500円だけ。現況であっても〝破格〟提示のみ成約したことになる。前者は高そうに見えるが、「10月末~11月渡し」という但し書きがつく言わば〝先渡し〟契約だから、急騰する前に買い唱えたと考えれば得心もいく。そもそも提示に丸米(篩上)が見当たらないあたりに、事態の深刻さが表れていると言える。特定米穀(篩下)であっても令和7年産以前(あるいは複数年産)であれば在庫を抱える業者は数多くいるはずだが、成約を見込むことのできる安値の売り唱えが出来ないと踏んで、提示に尻込みしたのだろうと推察できる。
全米工は、加工原料を中心とした米穀販売業者の全国団体で、月に1~2回、同業者同士で玉を融通しあう席上取引会を開催している。同じ米穀販売業者(卸売業者)の全国団体である全米販(全国米穀販売事業共済協同組合、東京都中央区)に比べて、比較的小規模な業者が多く、集荷業や生産業と兼業、あるいは近しい業者が多い。
