農林水産省は11月28日、政府備蓄米の引取数量(実際の流通量)を公表した。備蓄米が末端まで流通するよう、隔週ごと報告義務を課していたもの。それによると、10月27日~11月9日までに小売業者まで届いた数量は入札+随契50万4,597t(前隔週比+6,419t)で、政府備蓄米放出総量59万tの85.5%(+1.1ポイント)にあたる。ここにきて増加ペースが鈍ってきた。既報の通り、農水省は全量が行き渡るのは来年2~3月頃になるとの見通しを明らかにしている。
このうち〝入札米〟は、卸など中間流通段階までは今回で引渡を完了した。小売まで届いた数量は26万7,863t(+1,959t)で、入札による放出量31万tの86.4%(+0.6ポイント)にあたる。
小売や実需などによる〝随契米〟の買受数量は23万6,734t(+4,460t)で、随意契約による放出量28万tの84.5%(+1.6ポイント)にあたる。実数はともかく率としては、随契米が入札米に追いつきつつある。


