全米工(全国米穀工業協同組合、東京都千代田区)が4月9日、大阪市内で開いた西日本取引会における成約数量が明らかになった。それによると、提示16件505.28tに対し、成約は3件98.64t、成約率20%にとどまった。成約数量は、前回(3月・西日本、40t)に比べれば〝倍増〟を超えたものの、前年同期(226t)に比べれば半分以下。前年度に引き続き奮わない年度の船出となった。
ただ成約玉の内訳をみると、例えば令和7年産秋田あきたこまち玄米1等38.64t(提示全量)が置場(産地在姿)60㎏22,000円の〝高値〟で成約なっている。「西日本の業者の集まりで置場22,000円ということは、横持ち(二次運賃)が上乗せされるはず。すると相対価格はともかく、スポット相場に比べれば相当な割高になってしまう。よほどな必要玉だったか、このところ成約が芳しくない全米工取引会に対する〝同情票〟なのではないか」(非会員のスポット業者)とされる。
他の2件は、複数年産国産うるち白米20.00t(提示は24.00t)着値㎏105円、複数年産国産うるちヤケ白米40.00t(提示全量)着値㎏80円と、ともに「この時期のスポット相場だと、安くても㎏200円を割ることは稀。そこからすれば〝破格〟と言っていい水準」(同)で成約なっている。
全米工は、加工原料を中心とした米穀販売業者の全国団体で、月に1~2回、同業者同士で玉を融通しあう席上取引会を開催している。同じ米穀販売業者(卸売業者)の全国団体である全米販(全国米穀販売事業共済協同組合、東京都中央区)に比べて、比較的小規模な業者が多く、集荷業や生産業と兼業、あるいは近しい業者が多い。
