農林水産省は8月15日、米穀末端価格の2つのデータを更新、公表した。それによると、またもや2つのデータが別々のベクトルに向かった。最新8/4~10週の5㎏平均価格は、「日経POS」+88円の3,737円と反発、「小売店パネル」▲7円の3,515円と反落している。
日経POS
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、8/4~10週の5㎏平均価格は、銘柄米4,436円(▲36円)、随契米2,059円(▲1円)と続落したものの、ブレンド米3,477円(+19円)と反発したことで、平均3,737円(+88円)の反発に結果した。

5㎏平均価格の週次データを地域別にみると8/4~10週は、中国・四国4,140円(+170円)のみ4,000円台に返り咲いてしまった。これ以外は3,000円台を維持しており、上から、九州・沖縄3,976円(+41円)、北陸3,961円(+6円)、近畿3,953円(+116円)、東海3,775円(▲40円)、東北3,706円(▲215円)、北海道3,639円(+283円)、関東・首都圏3,600円(+37円)の順で、最安値は、信越3,513円(+360円)。

小売店パネル
全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。
8/4~10週の5㎏平均価格は、7週連続で全業態4,000円未満を維持した。ドラッグストアが続落の3,168円、ホームセンターも続落の2,426円となったため、全体平均を反落(3,515円)させた。スーパーマーケット(チェーン)が反発の3,657円、スーパー(地場・小規模)が続伸の3,656円となっている。

8/4~10週の5㎏平均価格を地域別にみても、北陸(4,022円)のみ4,000円台に返り咲いた。これ以外は3,000円台を維持しており、上から、北海道3,688円、東海3,652円、中国・四国3,580円、近畿3,533円、信越3,507円、関東・首都圏3,490円、九州・沖縄3,299円の順で、最安値は東北3,235円。
