複数のレストランチェーンを展開する㈱すかいらーくホールディングス（東京都武蔵野市）は12月10日、国産米と環境価値のセット調達に成功したと発表した。総合商社の兼松㈱（東京都千代田区）、膳グループの米穀販売業者 ライズみちのく販売㈱（岩手県北上市）、カーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon㈱（東京都港区）との連携により実現したもの。
調達先（サプライヤー）は、花巻マイブランド研究会（㈱膳、岩手県花巻市、６生産法人で構成）と農事組合法人きずな（秋田県横手市）。ここの圃場で、中干し期間を延長して米を生産。これによって削減されたＧＨＧ（温室効果ガス）排出量をGreen CarbonがＪ－クレジットとして創出し、すかいらーく向けに無効化。生産された米は、兼松による調整とライズみちのく販売による流通で、すかいらーくに供給した。「カーボンインセット」の概念に基づくもので、国産米のサプライチェーン内で削減・除去されたＧＨＧ排出量を、同一のサプライチェーン内に取り込んだことになる。
兼松とすかいらーくは今後、「カーボンインセット」に基づくパートナー連携を強化していく構え。
