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量販店販売数量、約5か月ぶりの前年同週比プラスから転落

 農林水産省は2月10日、スーパーなどでの米の販売数量を、1月27日(月)~2月2日(日)の1週間で、前年同週比▲1.2%と発表した。前週(1/20~1/26)は約5か月ぶりのプラスだったが、わずか1週間で転落した恰好だ。
 いわゆる「令和の米騒動」を契機に、農水省が量販店などのPOSデータ(Point of Sales=販売時点情報)に基づき算出、毎週公表しているもの。まさしく「米騒動」の頃(昨年8月中下旬)こそ前年を大きく上回っていたが、新米の出回り本格化とともに急落。以降は細かな〝乱高下〟を繰り返しながら、一度も〝水面下〟(前年比マイナス)から浮上していなかった。
 一方、1/27~2/2の販売価格は3,688円で、前週比+1.0%、前年同期比+82.3%。相変わらずジリ上げが続いている。
 農水省が算出基礎としているPOSデータは㈱KSP-SPが提供しているもので、対象は比較的地方の中堅スーパーが主体。イオンやIYといった大手量販店チェーンはPOSデータを自前で吸収し、公表しない。そのため農水省の公表は、「総体の傾向を掴む」程度に捉えるのが賢明か。

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