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放れ駒

【放れ駒】事実と誤報の狭間で

 毎日新聞が4月28日、「農水省、放出した備蓄米15万トンを買い戻しへ」との見出しの記事を出した(https://news.yahoo.co.jp/articles/cf3cd7be63a0dd7bc4a70d8716e9741f51ae74a8)。これに対し、鈴木憲和農相がX(旧twitter)で、「これは誤報ですね……。そのような方針を決定した事実はありません。」とバッサリ(https://x.com/norikazu_0130/status/2049122743103410668?s=20)。ところがところが、「ITジャーナリスト 篠原修司」なる人物が、したり顔で(かどうか分からないが)「どちらも嘘はついていない」「事実と異なる情報を政治家がSNS上で訂正するというのは良いと思いますが、全てが誤報であると国民を誤解させてしまう表現には問題があると思います。」などと解説(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/66dfe73fe34da559df5c75f7624290a10bf99f30)。

 ええとですね。予算に買戻し費用を計上した事実だけをもって、「買戻しへ」と見出しを打ったことになります。しかし、政府備蓄米の買入費用は、食料安定供給「特別会計」に計上されるもの。ということは一般会計と異なり、計上された年度内に使いきらなければならない予算ではないのです。農相は以前から、いずれ「買戻しをやる」ことは明言しています。したがって、特会に計上したからといって、その年度中に「買戻しをやる」ことにはならないわけです。逆に言うと、「買戻しをやる」と明言しているにもかかわらず、特会予算に計上していなかったら、そのほうが大問題なのです。

 ――以上の「事実」を踏まえて、誰が一番わるいと思います? 比較すると、最も悪いのは最後の「ITジャーナリスト」。何故なら、明らかに取材もせず、単に字面だけと経験則だけで分析している点が最悪な誘導。次に悪いのは毎日新聞。あまりにも知識が乏しすぎます。仮に知っていて生地を書いたのだとすれば、かえって悪質です。
 最後に大臣。確かに上記の説明をXに投降したところで効果は低いでしょうが、それにしても、あまりにも舌足らず過ぎます。

 結論。痛み分け……かな?(笑)

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