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令和6年産米6月の相対価格、わずか反落27,613円

 農林水産省は7月16日、令和6年産米の相対取引価格・契約数量を公表した。それによると6月の全銘柄加重平均価格(運賃・包装代・消費税を含む玄米60㎏当り1等米価格)は、前月比▲36円、前年同月比+11,748円の27,613円となった。前月比は反落にあたる。令和6年産の相対価格が下落したのは今年3月に次いで2度目。前年同月比の上げ幅もわずかながら縮まっている。
 一方、6月の相対取引数量は3万4,512tで、前月比▲33.1%、前年同月比▲48.0%にあたり、単月の相対取引数量としては過去最低。前月比は3か月連続落、前年比も6か月連続落にあたる。明らかに政府備蓄米の出回りが、当年産の売れ行きを押しのけたものとみられる。累計数量の前年比増加幅は+0.03%。前月の+2.2%からさらに圧縮され、ほぼ前年同期並みに並んだ恰好。いわゆる「令和の米騒動」に伴う〝早喰い〟で出来た〝貯金〟が払底したものと言える。ここからは、むしろ「売れ残り」を想定せざるを得ない。

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